今回は、更年期障害についてのお話を少しばかりさせていただきたいなと思います。
というのも、このところ立て続けに症状の重い更年期の新患さんがみえましたもので、改めて更年期障害についてお話したいなと思った次第です。
更年期障害が理解されにくいことの弊害
そもそも、いわゆる”更年期”と呼ばれる症状はどんなものか、気になりませんか?
体験された方は分かっていると思うのですが、そうでない方は、”更年期”の症状について、”本当に”理解していますか?
自分の中で比較的似た体験を想起して、現在進行形で苦しみ悩んでおられる方のお話を聞き、良かれと思ってアドバイスをしてあげていませんか?
その行為や気持ちは尊いもので、良いことであると思います。
ただ、方向性を違えた善意というものは、時に人を傷つけてしまうことがあります。それを念頭に置くことで、意図しない傷付けを減らすことができます。
善意であることは相手にも伝わっていますから、受け取った側はその思いを無碍には出来ません。そういうことが続いてしまうと…
「この症状による辛さや、それに伴う気持ちの磨り減り、焦り、哀しみは、”誰にも理解されない”」
と、感じるようになります。
そうして、より一層追い詰められ暗澹たる気持ちになっていくわけです。
そもそも更年期障害とは?
更年期症状というのは、ホットフラッシュや動悸、強い不安感や焦り、不眠、体の各部の痛みや違和感など、一般的にはそのような感じで捉えられます。
そして、自分自身の心や体なのに自分自身でコントロール出来ない状況、わたしはそう捉えています。
さて、そうした症状の改善に向けて何をしていかなければならないのか。
多くは、内科、婦人科へ検査及び治療へ向かいます。そこで改善がみられれば、何の問題もありません。なにより良かったです。そのまま、その治療をしっかり医師の指示に従って治して下さい。
ですが、そこでも体調が芳しくない場合。
今度は、恐らくは心療内科へ行くことになるパターンが多いと思います。
そこで、随分改善が見られるのであれば、とても喜ばしいことです。医師の指示のもと、おそらくは投薬治療かと思いますが、それを続けて行くことで症状が緩和されることでしょう。
それでも更年期障害が改善しないのであれば?
それでも、いずれも行って来たが一向に改善が見られない場合はどうしたら良いのでしょうか?
様々な漢方薬や健康食品、もしかしたら整体やアロマテラピーなどもおそらく試された後でしょう。それでもどうにも変わらないので、今このブログが気になり読んでいる、そんなところでしょうか。
当院は、そんなあなたをお待ちしています。
同様の思いを抱えて来院している方が多数いらっしゃいます。
今まで、あなたの症状が変わらなかったのは、病院や薬、その他の様々なものが悪かったわけではありません。
商行為として行われているものについては、その限りではありませんが、医療行為として行われているものは、全て何らかの検査のもと、引っかかるものがドクターにあったから行われたものです。
そしてそれは、進めた治療により何らかの好転をしているのは間違いないです。
ただ、それでも残ってしまった大きな何か。
それが、いわゆる自律神経系の問題をはらんだ体の諸処の問題です。
それは病気ではありませんが、痛みや違和感を感じている部位に起こった”コリ”などではありませんし、ましてや気持ちをよくして副交感神経を活発化させることで根本的に改善するほど容易な状態でもなかったわけです。
上手く付き合っていくにしても、限度や程度というものがあると思います。
諦めないで下さいね。